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ワケありオヤジの独り言

   【映画レビュー】怪物はささやく(スペイン・アメリカ)

2018/09/13
  • カテゴリー+タグ:映画レビュー ファンタジー
  • 怪物はささやく [DVD]

    もともとはイギリスの作家パトリック・ネスの同名小説を、映画化したファンタジーです。
    怪物というのは、主人公の近所の墓地に生える巨木が怪物化したもの。
    その巨木の怪物と少年のやり取りがメインとなっているわけですから、思わず子供のころに読んだ斎藤隆介さんの『モチモチの木』を思い出してしまいました。
    ただ、こちらの作品は、それよりもっと深い深層心理に突っ込んだ作品なんですけどね。

    <<『怪物はささやく』のあらすじ>>

    13歳の少年コナーは、難しい病を抱えた母親と2人で裏窓から教会の墓地がみえる家に住み、毎夜悪夢にうなされていた。ある夜、コナーのもとに怪物がやって来て告げる。「今から、私はお前に3つの【真実の物語】を話す。4つ目の物語は、お前が話せ。」しかも怪物は、コナーが隠している“真実”を語れと迫るのだ。頑なに拒むコナー。しかしコナーの抵抗など意にも介さず、その日を境に夜ごと怪物は現れ物語の幕が上がる──。幻想的なおとぎ話のように始まり、予想を打ち砕く危険な結末に向かう3つの物語は、コナーの内なる衝動を突き動かし、彼自身を追い詰めていき──。
    ついにコナーが4つ目の物語を語る時が訪れる。果たして彼が口にした、まさかの“物語”とは──?


    引用元:『怪物はささやく』公式サイト


    13歳の少年の病んだ心の闇のようなものを、怪物を通して描き切った秀作です。
    ただ、ファンタジーと言っても人間の深層心理に深く入り込んだ作品であるため、物語自体が少々難解です。
    いったい少年は何を悩んでいたのか、そして何をひた隠しにしていたのか。
    これは、その人の感性を研ぎ澄ませないと理解できないかもしれません。
    私も、後から他のサイトのレビューなどを読んで「なるほど」と理解したほどですから(もし参考に他のサイトのレビューを参考にされる場合は、ネタバレに注意です)。
    そして何より、怪物の正体は一体何なのか?
    とりあえず、物語の最後の最後に正体をばらすようなシーンがあるのですが、これも個人の解釈によって怪物の正体がわかれるという、ちょっと厄介なラストシーンです。

    それでもやはりファンタジー作品というだけあって、絵面がとても奇麗で精巧です。
    特に怪物の出来栄えはなかなかのもので、派手なアクションシーンがないファンタジーものにここまで金をかけて良いものか、と思うほどです。
    いや、怪物がリアルだからこそ、この物語が生き生きと表現されるわけですが。

    日ごろ、多忙な毎日に追われて自分自身を見つめ直す機会が減ってしまった現代人いに、自分自身を見つめ直す重要さを教えてくれているような、そんな映画のような気がしました。


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       【映画レビュー】第三の男(1949年:アメリカ)

    2018/09/12
  • カテゴリー+タグ:映画レビュー サスペンス映画 オーソン・ウェルズ 淀川長治
  • 第三の男【淀川長治解説映像付き】 [DVD]

    こちらの映画も、前回紹介した『スティング』同様、映画自体よりもテーマ曲の方が有名です。
    実を言いますと、私の母もこの曲が大好きで…。
    いやいや、そこまでうまくシンクロしていません。
    とりあえず言っておくなら、この曲は「ヱビスビール」のCMで使われて行くことで、皆さんの耳馴染みの曲です。
    私の記憶ではその昔、「ハーゲンダッツ」のCMにも使われていた記憶があるのですが、おそらく勘違いでしょう。

    <<『第三の男』のあらすじ>>

    第2次大戦終戦直後、米英仏ソの四カ国による分割統治下にあったウィーンに親友ハリー・ライムを訪ねてきたアメリカ人作家のホリー。だが、ハリーの家に着くと守衛からハリーは交通事故で死亡したと告げられる。腑に落ちないホリーはウィーン中の関係者をあたり、真相究明に奔走するが……。


    引用元:映画.com|第三の男


    さて、映画の方はといいますと、まさにサスペンス映画そのものです。
    そんなサスペンス映画でありながら、アントン・カラスの軽快な音楽が全編に流れるのだから面白い。
    そのギャップがまた、この映画の魅力を支えていると言ってもいいでしょう。
    さらにオーソン・ウェルズの存在感。
    彼は映画の後半にしか出てこないのですが、それでも見ている側に強烈なインパクトを与えてくれます。
    とくに、闇夜の中から彼の顔が登場して、「思わずゾクゾクした」というファンも少なくないはずです。
    ちなみに私は、オーソン・ウェルズといえば、例の髭面しか知らなかったので、ちょっと驚きです。

    ところで、淀川長治さんが絶賛されていたカメラワークですが(淀川さんはキャメラと言われていた)、私にはよくわかりませんでした。
    これは裏を返せば、私がこの年代の映画をほとんど見ていないから比較できない、というのがあります。
    つまり当時としては画期的だったかもしれないけれど、"今"とどこが違うのか、ということでしょうね。
    私も、当時の年代の映画を何本か見たあとにこの映画を見たら、さぞや驚いたことでしょう。
    ましてや、この映画をリアルタイムで見られた淀川さんなら、なおさらだったと思います。


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       大坂なおみ選手、優勝したけど…

    2018/09/11
  • カテゴリー+タグ:日記 テニス 大坂なおみ タイガー・ウッズ
  • テニスの大坂なおみ選手、優勝しましたね。
    今や日本列島は、あのロシアW杯並に盛り上がりを見せています。
    しかし私に言わせると、なんて言うんでしょうか、猫ひろしの逆バージョンみたいな黒人選手が陸上100メートルで日本代表になって、いきなり世界新記録を出しちゃった、ってノリに近いもをの感じてしまいます。
    それでいて「日本人初の大快挙!!」って言われても、私にしてみれば「はぁ?」ですわ。
    これが同じハーフ日本国籍アスリートでも、ケンブリッジ飛鳥サニブラウンだったら素直に喜べたりするんですけれど。
    とまあ、こんなことを書いてしまうと、今回の優勝に感動しまくっている方々に水を差すようで申し訳ないです。
    ただしこれは、裏を返せば、カンボジア語もロクに話せない猫ひろしが、本当に外国籍アスリートとして認められたいのなら、大坂なおみクラスの活躍をしてみろ、ということでもあるんですけれど。

    ところで、同じような混血アスリートとして私が真っ先に思い出すのが、ゴルフのタイガー・ウッズ選手です。
    彼は混血(これって差別用語?)の中でも人種のオンパレードらしく、聞いたところによると、何でも20の人種の血が混じっているとか。
    ちなみにこれも母親から聞いた話ですが、そんな人種のオンパレードであるタイガー・ウッズに、あるインタビュアーがこんな質問をしたそうです。
    「あなたは本当はナニ人ですか?」
    するとタイガー・ウッズは
    「私は人間です。あなただってそうでしょ」
    と答えたと言います。
    つまり「私は地球人であり地球市民」という意味でもあるわけですね。
    なるほど、そういう答えもあるんですね。
    おそらく大坂なおみ選手にも同じ質問をしたら、同じような答えが返ってくのではないでしょうか。

    そういえば、とある自民党の議員さんが、「日本国民である前に地球市民であれ」と発言したことがあるようすが、タイガー・ウッズや大坂なおみ選手などを見ていると、本来「地球市民」とか「世界市民」なんて言葉は、国籍やアイデンティティを超越した功績を残した人物でない限り、ヌケヌケと使っちゃいけないんじゃないか、とさえ思えてきます。
    よく「意識高い系」を自負した人は「日本人である前に地球市民」などという言葉を平気で使う人もいるようですが(とくにネットの世界では)、でも本来「地球市民」や「世界市民」などという言葉は、私たちが想像している以上に「重圧がのしかかる言葉」なのかもしれません。

    ↓やっぱり、この人は凄い人だったんだな。

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