ワケありオヤジの独り言

   【映画レビュー】クジラ島の少女(2002年:ニュージーランド)

  • カテゴリー+タグ:映画レビュー 映画 歴史
  • クジラの島の少女 [DVD]
    角川映画 (2004-06-25)
    売り上げランキング: 26,652




    貴志祐介さんの著書『エンターテイメントの作り方』によると、初対面の方と会話する時には、「この話題は避けた方が良い」とされるタブーな話題が3つあるそうです。
    その3つとは、政治思想の話題、宗教の話題、そしてプロ野球の話題です。
    これらの話題に関しては、人それぞれ立場や見解が異なるため、主張が食い違って揉め事の原因になるからだそうです。
    私がこのブログを始めるにあたって心がけていることは、プロ野球を除く上記の話題はなるべくなら避ける、ということです。
    何故なら、人によっては、見解や立場の違いから、とても不愉快な思いをされる場合があるからです。
    ただ今回のレビューは、少しそういった話題に触れるような内容になっています。
    ですので、読まれる方によっては不愉快な思いをされるかもしれません。
    ご了承ください。


    <<『クジラ島の少女』のあらすじ>>

     ニュージーランドの小さな浜辺の村。祖先の勇者パイケアがクジラに導かれこの地へ辿り着いたという伝説を語り継ぐマオリ族。彼らは代々男を族長として村を守り続けてきた。ある時、族長の長男ポロランギは双子の男女を授かるが、不幸にも男の子と母親は出産時に命を落としてしまう。ポロランギは悲しみに暮れ、一人娘を残して村を去る。パイケアと名付けられた娘は、祖父母のもとで育てられる。パイケアが12歳になった時、村では彼女と同年代の少年たちが集められ後継者育成の訓練が始まる。しかし、女であるパイケアはその訓練への参加を許されなかった…。


    引用元:Yahoo!!映画|クジラ島の少女



    マオリ族といえば、ご存知ラグビーのオール・ブラックスが有名ですが、この映画は、その古い仕来りと、それによって苦しめられる少女の物語です。
    最近、我が国でも皇室は男系か女系かで議論が分かれますが、こちらのマオリ族も男系で、しかも族長の資格を持つ者は長男でしかありません。
    主人公が、そんな厳格な伝統の中で生きる少女が主人公ですから、これはもう、思想的にはリベラルな映画か…。
    と思われたのですが、案外、そうとも言えない映画でありました。
    見方によっては、代々受け継がれている伝統を守るということは一体どういうことか、そしてその伝統を変えるということはどういうことか、そんなことを最後の最後に教えられたような気がします。
    ちょっとネタバレになりますが、この映画のマオリ族のように、神話と伝説から紡がれた歴史と伝統を覆すということは、なにか人の叡智を越えたパワーが必要。
    しかもそれは、霊能力などというチンケなものとはわけが違う。
    この映画を見終わったあと、そんなことをひしひしと感じてしまいました。

    さて、この映画の主人公となっているマオリ族といえば、先述したラグビーのニュージーランド代表及びオール・ブラックスですが、この映画はラグビーとは、さほど関係ありません。
    ただ、映画の中ではマオリ族の伝統武術が登場したり、部族の方々が力をひとつにしてクジラを助けたりと、所々でオール・ブラックスの強さの源流のようなものが垣間見えてしまいます。
    映画のラストはハカダンスで絞めるあたりは、もしかしたらラグビーファンにとっては、ゾクゾクするものがあるかもしれません。



    スポンサーサイト

    >>コメント(2)

    コメント


       ゆきの | URL |  07/13 14:32 - 編集 -

    訪問ありがとうございます。クジラの興味深く話を読ませて頂きました。
    ダイビングをやっていたこともあるからです。
    深い考察と多角的な視野に感動しました。




       かんた | URL |  07/13 14:44 - 編集 -

    ゆきのさん、コメントありがとうございます。
    この映画の魅力は、なんといっても主演の女の子、ケイシャ・キャッスル=ヒューズなくしては語れないですね。
    後でWikipediaで知ったのですが、彼女はこの作品で史上最年少のアカデミー主演女優賞候補になったらしいです。

    ただし、この映画では彼女の児童ポルノ的描写もあったりして、ちょっとヤバいシーンもあったりしました。












    管理者にだけ表示を許可する