ワケありオヤジの独り言

   【映画レビュー】ウォリアーズ(1979年:アメリカ)

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  • ウォリアーズ [DVD]


    <<『ウォリアーズ』のあらすじ>>

    夏の夜、ブロンクス公園にニューヨーク各地からストリートギャングたちが集結。彼らは休戦協定を結んでいたが、その頂点に立つサイラスが何者かによって射殺されたことで事態は一変する。サイラス殺害の罪を着せられたウォリアーズのメンバーは、グラマシー・リフス、ベースボール・フューリーズといったギャングから命を狙われながらも、自分たちのシマであるコニーアイランドを目指し、決死の逃亡を試みる……。



    引用元:映画.com|ウォリアーズ


    ウォルター・ヒル監督の名作『ストリート・オブ・ファイヤー』の原点的な作品です。
    この映画は、水野晴朗さんの解説でおなじみの『金曜ロードショー』で放映されていたものを、VHSで録画して何度も見た作品です。
    初めて見た時には、「この映画、どこが面白いんだ」と思ったものですが、ある日、ヒマつぶしのためにもう一度見てみたら、意外や意外、これがなかなか面白かったわけであります。
    殺人の濡れ衣を着せられたギャング集団・ウォリアーズが、夜のニューヨークの街を舞台に繰り広げる逃亡劇。
    その、追われるものの緊迫感と、夜の背景を効果的に使った異様な雰囲気が見事にマッチしていて、見るものをぐいぐいと惹きつけます。
    そして、そんな静寂を切り裂くように、突如として現れる決闘シーンは、後の『ストリート・オブ・ファイヤー』への布石でしょうか。

    この映画で味を出しているわき役は2人。
    ウォリアーズらの命を狙うローグスのリーダー、ルーサー役のデヴィッド・パトリック・ケリー。
    超個性的な敵役を演じた彼は、この役が認められ、後にいろいろな映画に出演しています。
    中でも有名なのが、シュワちゃん主演の映画『コマンド―』のサリー役。
    そう、「最後に殺す」とメイトリクスにハッタリかまされて、崖から落とされた人ですね。
    さらに、ウォリアーズのリーダーに半ばストーカーまがいに付き纏う娼婦、マーシー役にはデボラ・ヴァン・フォルケンバーグ。
    この人は後に『ストリート・オブ・ファイヤー』でも、主人公のお姉さん役で出演。
    本作品の汚れ役とは打って変わって、梨花似の美女となっております。
    さらに準主役のジェームズ・レマーは、そののち、同じくウォルター・ヒル監督の『48時間』に犯人役として出演。
    同じウォルター・ヒル関連ということで、『ウォリアーズ』のギャングが更生することなく、そのまま『48時間』では、凶悪犯になっちゃった、なんて変な妄想に駆り立てられます。
    こうやってみると、この映画、地味ながらもなかなか個性的なキャラクターが物語を彩っている作品です。


    ↓エンディングでは、この曲が印象的に流れます。イーグルスの曲だったんですね。

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       【映画レビュー】ザ・カンニング [IQ=0](1980年:フランス)

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  • ザ・カンニング [IQ=0] [DVD]


    <<『ザ・カンニング [IQ=0]』のあらすじ>>

    ルイ14世予備校のルシエ校長はカンカンだった。バカロレア(大学入学資格試験)の合格率がゼロで、その醜態がテレビを通じてフランス中に知れてしまったのだ。恋人と一緒に予備校へ通えるので不合格大歓迎のジュリアン、バイクを盗まれたことしか頭にないガエタン、彼から盗んだバイクをなに食わぬ顔で本人に売りつけるグラフィティ、男性なら誰でも平等に愛してしまうジャンヌ、開発途上国元首の頼りない後継者オノレ、そしてクラスのリーダー格はあらゆる校則を無視するベベル。彼らとルシエ校長の攻防戦は今日も激烈を極める・・・


    引用元:Amazon|ザ・カンニング [IQ=0]



    邦題には「カンニング」が付いていますが、映画の原題は『Les Sous-dou?s Passent le Bac』。
    和訳すると
    「劣等生バカロレアを受験する」
    だそうです(「Yahoo!知恵袋」より)。
    そのため、この映画のテーマは「カンニング必勝法」的なものではなく、その劣等生たちのハチャメチャぶりがメインとなっております。
    予備校側は合格率を上げるために生徒たちを徹底的に締め上げようとし、それに対抗するため劣等生たちは悪知恵を働かせて予備校の鬼教官たちと激突。
    結果的には予備校生たちの悪知恵の方が勝っちゃうんですが、それほど悪知恵を働かせるだけの頭脳があるのならもっと他のことに使えよ、と言いたくなります。
    ところでこの映画、実は1982年公開の洋画ランキングでは第10位にランキングしたそうです。
    その年公開された洋画と言えば、『E.T』『ロッキー3』『レイダース/失われたアーク』『愛と青春の旅立ち』などです。
    こんな名作ぞろいのなかで10位にランキングされるということは、ちょっとした快挙かもしれません。
    と同時に、第10位にランクインさるほどファンの支持を集めたわけですから、2006年には待望のDVDが発売されております。
    そのDVDの吹き替えには、『ゴールデン洋画劇場』放映時と同じ、初代・いいとも青年隊(久保田篤・野々村真・羽賀賢二)が担当。
    ファンとしては楽しみなのですが、初代・いいとも青年隊となれば、ごく一部、倫理的に問題はないのでしょうか?


    ところで余談ですが、学生時代、私の弟がこの映画を友人と見に行こうとしたとき、母が
    「そこまでしていい点数を採りたいのか」
    と本気で怒ったのを覚えています。
    この映画は決して「カンニング必勝法」を描いた映画ではありませんが(むしろ、この映画のカンニング方法だとすぐバレちゃいます)、タイトルだけでそこまで母を本気にさせてしまったのですから、公開当時のインパクトは相当なものだったのかもしれません。

    ↓なんと、こちらが主題歌です。

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       【映画レビュー】ブローク・バックマウンテン(2005年:アメリカ)

  • カテゴリー+タグ:映画レビュー 映画 ラブ・ストーリー 同性愛
  • ブロークバック・マウンテン [DVD]

    何の予備知識もなく、ただただ勢いで借りてきてしまったら、その内容にびっくり仰天してしまった作品です。
    これは最近よく耳にするBLものの作品だったようです。


    <<『ブローク・バックマウンテン』のあらすじ>>

    1963年夏、ワイオミング州のブロークバック・マウンテンの山中で羊の放牧を行う季節労働者として、牧場手伝いのイニスとロデオ乗りのジャックが雇われた。2人は過酷な労働を通して友情を深めていったが、ある夜、ジャックがイニスに誘いをかけ、2人は一線を越えてしまう。

    労働契約の終了後、2人ははっきりと再会の約束をしないまま別れ、その年の秋にイニスは婚約者のアルマと結婚し、やがて2人の娘の父親になる。一方、ジャックは再会を期待して翌年もブロークバック・マウンテンでの仕事を求めるが、仕事を断られた上にイニスが来ていないことを知る。失意のジャックはテキサスに流れ着き、そこでロデオ・クイーンのラリーンと結婚。彼女の父親の会社で働くようになった。

    4年後、ジャックがイニスの元を訪ね、2人は再会するが、アパートの陰で情熱的なキスを交わす様子をアルマに目撃されていた。


    引用元:Wikipedia|ブローク・バックマウンテン



    はっきり言ってこの映画、良い意味でも悪い意味でも、何だか余韻が残ってしまう映画です。
    同性愛をテーマにした映画といえば、トム・ハンクスの『フィラデルフィア』なら見たことがありますが、この映画はそれとはまったく違うタイプの映画です。
    露骨なまでに表現された男性同士のラブシーンなんて、生れて初めてといってぐらい初めて見てしまって、正直ドン引きです。
    それでいて「演じている役者さんも大変だなぁ」なんて変に同情したりしました。
    ちなみにこの映画は休日の昼食後に見ました。
    ちょうどその夜、BSでやっていたW杯のイングランドvsクロアチア戦の録画試合を見たのですが、そしたらゴールを決めた選手たちが抱き合って喜んでいる姿を見て、何だか変な気分になってしまいました。
    おそらく昼間に見たこの映画の記憶が、いろんな意味で鮮明に残っていたんでしょうね。
    『ブローク・バックマウンテン』おそるべしです。

    その一方で、監督のアン・リーが、「これは普遍的なラブストーリー」とコメントしていましたが、それもなんだかわからないでもないです。
    禁断の恋、許されぬ恋の物語を描くとするなれば、不倫、歳の差恋愛、異人種恋愛などとは違って、同性愛というのは成就する確率が絶対的に低い恋愛です。
    それだけに、許されぬ恋の切なさが切々と伝わるものがありました。
    そういった意味では、良い意味で余韻を残すものもありました。
    ただ、もう一度見たいかと訊かれたら、「う~ん…」
    ですね。
    この手の映画は、かなり好みが分かれそうです。

    ところで、この映画ではイニスとジャックが熱烈なキスを交わしているところをイニスの妻に目撃されるというシーンがありますが、これを見たとき、私は知人から聞かされたデビッド・ボウィとミック・ジャガーのエピソードを思い出しました。
    どういうことかというと…、そういうことです。
    デビッド・ボウィ(ミック・ジャガーだったか)の奥さんが部屋に入ってきたら、この2人が色々とやっていたらしいです。
    ただ、知人から聞いた話なので、本当のことかどうかはわからないですが。



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       【映画レビュー】グッドナイト&グッドラック(2005年:アメリカ)

  • カテゴリー+タグ:映画レビュー 映画 社会派
  • グッドナイト&グッドラック 豪華版 [DVD]

    <<『グッドナイト&グッドラック』あらすじ>>

    1950年代の冷戦下のアメリカ。ジョセフ・マッカーシー上院議員が中心になって推し進める赤狩り(「マッカーシズム」)が吹き荒れるなか、法的な手続きを無視して「共産主義者」の排除を推し進めようとするだけでなく、自分の意にそぐわないものを「共産主義者」と決めつけ攻撃するマッカーシーの手法に対して疑問をもつ良識的なアメリカ人も多かったが、誰もが自分自身が標的にされることを恐れ、マッカーシーの手法を表面だって批判する者はいなかった。

    しかしそのような風潮の中で、エドワード・R・マローとそのスタッフ達は、マロー自らがホストを務める「See it Now」の番組中で、ミシガン州空軍予備役のマイロ・ラドゥロヴィッチ中尉が、「父親と妹が共産主義者だという内部告発があった」というだけの理由で、空軍からの除隊勧告を受けたことに対し異議を申し立てる…。


    引用元:Wikipedia|グッドナイト&グッドラック


    2005年に公開されたこの映画は全編がモノクロで、1950年代当時の出演者や映像が作品の中でリンクする、という大変に凝った演出となっておりました。
    そのため、この作品は、どこかドキュメンタリーじみた臨場感が漂う映画となっております。
    しかも、BGMが当時流行していたジャズのナンバーを巧みに挿入している当たりが、にくい演出です。
    そして何と言ってもジョージ・クルーニー。
    キャスターに扮した彼は、随時、カメラ目線で視聴者に訴えかけるシーンは、派手な動きがなくても迫力十分。
    この映画の最大の見どころとっていいでしょう。
    そしてそんな最大の見どころを、これまた最大限に引き出してくれているのが、ジョージ・クルーニーの吹き替えを担当されている小林清志さん。
    そう、『ルパン三世』のいぶし銀・次元大介の人です。
    小林さんは声優の他に、CMやドキュメンタリー番組などのナレーションも担当されていて、そのせいでしょうか、クルーニーのスピーチのシーンやニュース原稿を読み上げるシーンなどは、非常に臨場感がありました。
    あの説得力ある小林節は、聞くものをぐいぐいと惹きつけて、これが映画やドラマであることを忘れてしまうほどでした。
    そしてその説得力を裏付けるかのような、番組スタッフやテレビ会社会長との緊迫したやりとり、情報源の収拾。
    社会はドラマとしての緊迫感と説得力は、もう十分に伝わってくる作品でした。


    ↓こんなCMもこの人がやると…



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       【映画レビュー】テルマエ・ロマエ(2012年:東宝)

  • カテゴリー+タグ:映画レビュー 映画 コメディ 歴史 阿部寛 上戸彩
  • テルマエ・ロマエ 通常盤 [DVD]
    東宝 (2012-11-23)
    売り上げランキング: 32,088



    ヤマザキマリさん原作の人気コミックの実写映画化。
    この作品には、原作には登場しないキャラクターも登場するようなのですが、一応、原作のエピソードは下地になっているそうです。

    <<『テルマエ・ロマエ』のあらすじ>>

    古代ローマ帝国の浴場設計技師ルシウス(阿部寛)は、生真面目すぎる性格が時代の変化に合わず、職を失ってしまう。落ち込む彼は友人に誘われて訪れた公衆浴場で、突然現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまう。そこで出会ったのは、漫画家志望の真実(上戸彩)ら、「平たい顔族(=日本人)」。日本の風呂文化に衝撃を受けたルシウスは、古代ローマにもどって、そのアイデアを使い大きな話題を呼ぶ。タイムスリップを繰り返すルシウスは、浴場技師としての名声をローマで得ていく。その評判を聞きつけた時の皇帝ハドリアヌス(市村正親)は、自分の後継者にと考えているケイオニウス(北村一輝)のためにルシウスに大浴場を作るよう命じる。次第にルシウス、そして真実までもがローマ帝国の運命に深く関わっていくことに…。


    引用元:フジテレビ|テルマエ・ロマエ


    例の「東宝」のロゴマークのあと、日本映画っぽくないオープニングで幕を開けるこの映画は、かなりのツッコミ甲斐がある映画です。
    まず、何でローマ人の役が日本人だよというツッコミ。
    そのローマ人扮する、阿部寛が日本人を見て「平たい顔族」って、お前もだよっ、と言いたくなるツッコミ。
    もっとも、阿部寛は日本人にしては堀が深い方ですが。
    さらに、阿部寛扮するルシウスの異常なまでの学習能力の高さ。
    シャワーやジャグジー、銭湯名物の牛乳瓶入りの飲料水など、、10分そこそこ偵察しただけですぐそれをローマで再現してしまうんですから。
    もちろん、これらはすべて映画だからこそなせる業であって、実際はそう上手いこといくはずがありません。
    そんなツッコミどころも満載ですが、あの阿部寛の独特のキャラクターには思わず笑ってしまい、思わず許してしまいます。
    やはり映画というのは、どんな手法を使っても構わないけど、最後の最後には見ている側を納得させたもん勝ちなんだなと、強く感じてしまいました。
    さて、先述した通り、この映画では主要なローマ人の役を日本人が演じております。
    それも、阿部寛をはじめ、市村正親、宍戸開、北村一輝など、一癖も二癖もありそうな個性豊かな俳優さんたちです。
    そんな彼らがローマ人になりきっているからでしょうか、皆さんのセリフ口調が洋画の吹き替えっぽい気がしたのは私だけでかもしれません。
    そういう一癖も二癖もあるキャラクターの中に、ポツンと浮いちゃった感のあるのが上戸彩。
    日本舞台の時はそうでもなかったのですが、ローマにタイムスリップして阿部寛と対峙している時には、上戸彩のキャラクターが彼のキャラクターに負けているような気がしました。
    この映画最大のツッコミキャラである阿部寛に、上戸彩が喰われてしまうなんて、何だか皮肉ですね。
    個人的に彼女のファンなので、ちょっと残念です。
    その上戸彩扮する漫画家志望の山崎真実は、原作にはないキャラクターだそうです。
    ただし、その名前から察するに、これは原作者自身、という設定でしょう。
    ちなみにヤマザキさん自身の実家は、温泉宿ではないようですが。


    ところで、この作品がローマが舞台ということもあって、オペラのアリアもBGMとしてよく使われていました。
    そんな中、やっぱりこのアリアが、とても印象的に使われていました。

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