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【映画レビュー】少女は異世界で戦った(平成26年:「少女は異世界で戦った」製作委員会)


監督  金子修介
脚本  小林弘利
出演  武田梨奈
    花井瑠美 他

<<<『少女は異世界で戦った』のあらすじ>>>

2024年日本―― 原爆による大量虐殺の反省から原子力を封印し、新しい歴史を歩み始めた世界(アナザーワールド)があった。そこでは銃器も完全に消滅し、剣が最強の武器として使用されており、戦士として育てられたアリサ(花井瑠美)、レイ(武田梨奈)、マリ(清野菜名)、ミキ(加弥乃)の4人は、ボス・柳生太一郎(岡田浩暉)の指令の元、謎の侵入者を退治すべく剣術と体術による戦いの日々を送っていた。やがて彼女たちは、銃や核でこの世界の征服を目論む陰謀者たちが送り込まれてくるワームホールを見つけ、自分達とそっくりな人間がいるパラレルワールドの存在を知る。もう一つの世界(アワーワールド)では彼女たち4人は人気アイドルとして活躍をしていた。違う人生を送る自分に会ってしまったアリサは人殺しを続けることに葛藤し、4人の関係がぎくしゃくし始めた時、柳生がワームホールを作って彼女たちをこちらの世界に送ったのは自分だと語り始めた。真実を知って動揺する4人。しかし陰謀の黒幕・豪徳寺(金子昇)と戦闘員たちは容赦なく彼女たちに迫ってきた。


引用元:東映ビデオ株式会社|少女は異世界で戦った

その昔、評論家の西部邁さんが「核なき世界のほうが恐ろしい」と言っておられたのを思い出しました。
そのココロは、「核兵器のそのものはなくなっても情報は残る。その情報を手にした人物が世界の帝王になるからだ」とのことです。
たしかに、核兵器そのものが地球上から消えた後、その情報がテロリストなんかに渡ったら大変なことになります。
この映画はそんな核兵器を廃絶した世界のパラレルワールドで、"こちら側"の核兵器を持ち込んで"核なき世界"を征服しようというカルト教団と、それと戦う少女たちのお話です。
ですが、その"核兵器がなくなった"パラレルワールドでは、その情報はどうやって廃棄したんだろうとか、核兵器の情報はその制作等に携わった人物の頭のなかにも入っているから、彼らは一体どうなったんだろう?
もしかして頭のなかの情報が外部に漏れないように、国連がその科学者を幽閉されているのかな、などなど、西部さんの言葉を先に聞いてしまうと余計なことばかりが頭に浮かんできます。

映画自体の方はといいますと、その凝ったプロットとは裏腹に、監督さんをはじめとするスタッフの皆さんが、子供のころ楽しんでいたチャンバラ劇を、SFのエッセンスを交えて思いっきり楽しんで作っちゃった、といった感じの作品でした。
だいいち、斬っても斬っても血が一滴も出ないなんて、まさに『水戸黄門』や『桃太郎侍』のノリそのままです(ただし、『水戸黄門』の最後のほうは峰打ちですが)。
主演は、カード会社のCMで「頭で瓦わり」を披露して一躍話題になった武田梨奈さん。
この映画は、そのCMが放映された直後に製作されたものと思われますが、彼女はそれ以前の『ハイキック・ガール』で注目を集めていました。
そして私が目を疑ったのは、その少女戦士たちのリーダー格的存在の柳生太一郎役に岡田浩暉
To Be Continuedのボーカルから役者に転向した彼ですが、まさかこういう映画に出演していたとは。
最後に彼が華麗なるアクションシーンを見せてくれたのは、ちょっと意外でした。

美女とアクションといえばクエンティン・タランティーノの映画を連想しますが、こちらに登場する美女(美少女?)はタランティーノのようなセクシー路線とは違い、完全なる美少女アイドル路線。
まあ美女とアクションであれば、こちらの方が日本らしいといえば日本らしいかもしれませんが、せめてもう少し演技の出来る女優さんを選んでほしかった気もしないでもないです。
ただ逆に、変に演技が上手くなりすぎると、アイドルっぽくなくなってしまうのかなぁとも思ったりも。
そこらあたりの線引きが、アイドル路線映画の難しいところかもしれません。
まあこの映画は、アイドル路線とアクション映画の融合としてはよくできたほうかもしれません。

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tag : SF アクション映画 時代劇

2019-08-13 14:18 : 映画レビュー : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

【映画レビュー】電人ザボーガー(平成23年:キングレコード、日活)


原作  小池一夫
監督  井口昇
脚本  井口昇
出演  板尾創路
    古原靖久 他

<<<『電人ザボーガー』のあらすじ>>>

双子として生まれた大門豊はΣにより屈辱的な死を遂げた父・大門博士が死んだ弟の遺伝子で作り上げたスーパーロボット・電人ザボーガーとともに悪のサイボーグ組織・Σと戦う。Σは権力者の遺伝子を元に巨大ロボットを作り上げようとしていた。激闘の中、Σの女幹部・ミスボーグと豊との間には奇妙な交流が芽生える。そして、汚職政治家を命を賭けて守らなければならないという自らの「正義」に疑問を抱く。それはやがて、大いなる悲劇へとつながる禁断の扉の幕開けでもあった。


引用元:Wikipedia|電人ザボーガー

この映画に登場する悪徳総理が、核保有を推進し地方に次々と原発をたてる。
これってもしかして現在の安倍政権を皮肉ったやつ。
いえいえ、平成23(2011)年はちょうど民主党政権の真っ只中で、まだ鳩山由紀夫が総理大臣だったころが記憶に新しい時期でした。
そのため、木下ほうかのあの飄々とした演技から、当時の観客は、現在の安倍総理よりも鳩山由紀夫を連想された方のほうが多かったのではないでしょうか。

いきなり全然違う話題から入ってしまいましたが、この作品は、昭和49(1974)年にテレビ放映された特撮ヒーロー物のリメイクです。
オリジナルに関してはかすかにしか覚えていないのですが、YouTubeで当時のオープニングを再確認したところ、ザボーガーの頭からミニ・ヘリ(今でいうとドローンのようなもの)が飛び出すところや、両足の足下からミニカーが飛び出て合体するところなどは、記憶に残っていました。
そんな特撮ヒーロー物のリメイクですが、実際に見てみますと、終始お笑いに走っていて、本当にオリジナルに対するリスペクトはあるのかと疑いたくなります。
しかも中途半端にエロシーンがあったりです。

その割には俳優陣は豪華でして、『スカッと・ジャパン』でブレイクする前の木下ほうかは出るわ、渡辺裕之は出るわ、柄本明は出るわ、おまけに竹中直人は出るわときています。
そんななか、渡辺裕之のオナラロケットを見たときには、さすがに「仕事を選べ」といいたくなりましたけれど。
物語のほうは、第1部が青年期のお話、第2部が熟年期のお話。
その熟年期の主人公を演じていたのが、なんと板尾創路。
そんな彼が、無駄にまじめに演技していたのが妙におかしかったです。
とにかくこの作品、オリジナルを知っている人も知らない人も、特撮ヒーロー物のちょっとしたパロディとして見たほうがいいかもしれません。
変にクオリティを求めてしまうと、裏切られてしまいそうです。



↓こちらがオリジナルのTV版です

tag : アクション映画 SF 吉本興業

2019-08-01 14:14 : 映画レビュー : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

【映画レビュー】ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!(2017年:フランス・ドイツ)


監督  スティーヴン・クエイル
脚本  リュック・ベンソン
    リチャード・ウェンク
出演  サリバン・ステイプルトン
    シルヴィア・フークス 他

<<<『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』のあらすじ>>>

1995年、紛争末期のサラエボ。強引かつ大胆な戦略で敵の将軍を拉致、敵に囲まれたら戦車で大暴走とやりたい放題のマット率いる5人のネイビーシールズ。上官のレヴィン少将も手を焼く毎日。そんな中、メンバーの一人が恋に落ちたウェイトレスから聞いた、湖に沈んだナチスの金塊・総額3億ドルの話。それさえあれば、戦争に苦しむ避難民を救うことが出来ると懇願され、5人も作戦を立てることに。

タイムリミットはわずか8時間。敵陣真っただ中にある湖の水深45mの湖底から、重さ27トンの金塊をどう運び出すのか? 彼らのとんでもない奇策とは!? 史上最強のアウトサイダーたちが挑む、前代未聞の奪還作戦、遂に始動!!


引用元:『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』公式サイト

70年代のサム・ペキンパー、80年代のウォルター・ヒル、そして90年代以降のリュック・ベンソン。
皆その世代を代表するアクション映画監督です。
ペキンパーは血なまぐささ、ウォルター・ヒルは男の友情、そしてベンソンはどこか知的、そんなところでしょうか。
この映画も、アクション映画でありながらベンソンらしいといいますか、登場する主人公たちが目的を達成するために緻密に計算を練り上げます。

映画のタイトルには「ナチス」がついていますから、てっきり第2次大戦中のお話かと思われがちですが、舞台は1995年のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が舞台です。
あの地域の紛争はユーゴ紛争でもわかるように、近年まれに見る悲惨な状況だったとか。
あの紛争で非業の死を遂げた恋人同
「サラエボのロミオとジュリエット」の逸話は、知る人ぞ知る逸話です。
そんな悲惨な状況の中で、物語がスタイリッシュに進んでいくのも、どう評してよいのか迷うところ。
見る人によっては、あの紛争を娯楽扱いしてほしくないという人もいるかもしれません。
その一方で、そういった裏状況を度外視しても十分に楽しめる映画だけに、なかなか見る側によっては複雑な映画かもしれません。
ただ、ああいう深刻だった紛争をリュック・ベンソンの世界観に染め上げてしまうあたりは、さすがといえばさすがです。
最後にはちょっとした「救い」の場面もあったりして、少しほっとしてしまうのもこれまた事実であります。

tag : アクション映画 リュック・ベンソン

2019-07-08 19:55 : 映画レビュー : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

【映画レビュー】ハンコック(2008年:アメリカ)



監督  ピーター・バーグ
脚本  ヴィンス・ギリガン
    ヴィンセント・ノー
出演  ウィル・スミス
    シャーリーズ・セロン
    ジェイソン・ベイトマン 他

<<<『ハンコック』のあらすじ>>>

強大な力を持つヒーロー、ハンコック(ウィル・スミス)だが、酒好きでキレやすく市民には歓迎されていない。ある日、事故を防ぐために電車をエルボーで止めたハンコック。このときに助けられたPRマンのレイ(ジェイソン・ベイツマン)は、嫌われ者のハンコックに真のヒーローになってもらうべくさまざまな戦略を練るが……。


引用元:Yahoo!映画|ハンコック

"スーパーマンは常に聖人君子とは限らない"
我ながら名言だとは思うのですが、この映画はそれを見事に物語っているような作品であります。
ウィル・スミス演じるハンコックは、文字通り「スーパーマン」の黒人版みたいなキャラクター。
ところがその彼、目的を達成するためには手段を択ばないという、トンデモナイ人物だった。
おまけにアル中まがいとくれば、厄介も度が過ぎています。
そんな彼だから人々から嫌われて、しまいにはクズ呼ばわりされて…。
なんだか鉄拳の「こんなスーパーマンはイヤだ」というネタになりそうなキャラクター。
それだけに、本当にみんなから嫌われるスーパーマンがいたら、という何ともユニークな設定がこの映画の最大の魅力かもしれません。
ただこのスーパーマン、その出生がいまひとつよくわかりません。
とりあえず不死身であるがゆえに古代から長生きしているようなのですが、もともとの生まれ故郷がクリプトン星なのかそれとももともとの地球に住んでいた古代人なのかはっきりしません。
これはもしかしたらシリーズ化を予感させるような内容でしたが、制作されてから10以上たった今、いまだに続編がつくられていません。
スパイダーマン』に代表されるように、こういう人間臭いスーパーヒーローというのは、シリーズ化されたほうがよりキャラクターに深みが出ると思うのですが、どうでしょう。
むしろ、本家本元の『スーパーマン』のような完全無欠だと、シリーズ1作で限界が来てしまいそうです。

ところで、アーロン役のジェイソン・べイトマンの吹き替えを聞いたところ、なんだか変な違和感がありました。
あとで調べたところ、なんてことはない、彼の担当はEXILEMAKIDAIだった模様。
彼のことは嫌いではないのですが、ここでははっきりと、本業との差が出たようです。

tag : アクション映画 SF ウィル・スミス

2019-07-07 19:53 : 映画レビュー : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

【映画レビュー】忍びの国(平成29年:ツインズジャパン)


原作  和田竜
監督  中村義洋
脚本  和田竜
出演  大野智
    石原さとみ
    鈴木亮平 他

<<<『忍びの国』のあらすじ>>>

戦国時代、忍びの国として名高い伊賀。超人的な戦闘能力を誇り、虎狼の族と呼ばれる伊賀忍者の中でも特に腕の立つという無門(大野智)は、怠惰な日々を過ごしては妻・お国に稼ぎのなさを叱責されていた。ある日、織田信長の次男・信雄が父ですら手出しするのを恐れていた伊賀への侵攻を、独断で開始する。無門に弟を殺されて伊賀への復讐(ふくしゅう)を果たそうとする下山平兵衛、伊賀の重鎮・百地三太夫や下山甲斐をはじめとする忍者たちの思惑や野望も入り乱れる戦いに、いつしか無門ものみ込まれていくが……。


引用元:Yahoo!映画|忍びの国

この映画の最大の見どころは、なんといってもCGなどを駆使した華麗なるアクションシーン。
日本映画の映像技術もここまで来たかと感心する次第であります。
さらに殺陣の多いアクション映画にジャニタレを起用したのも、正解かもしれません。
かのブルース・リーは殺陣を美しく見せるために社交ダンスを習得し、二刀流の殺陣でお馴染みの里見浩太朗さんもその関係で日本舞踊をマスターしたとか。
殺陣とダンスは意外に切っても切れない存在かもしれません。
だとするなれば、ジャニーズきってのダンスの腕前を持つと言われている大野君なら、この手の殺陣シーンだって華麗にやってくれるのは当然かもしれません。
ちなみに、殺陣とは少し違いますが、ポルトガル政府がブラジルの原住民にカポエイラを禁止したとき、原住民の彼らはダンスでカモフラージュしながらカポエイラをマスターしていたとのことです(たしか『ふしぎ発見』でやっていたのかな)。

そんなアクションシーンとは裏腹に、物語のほうはいまひとつ。
銭のことしか頭にない無門の役は、あのひょうひょうとしたキャラクターの大野君にぴったりだったのですが、周りのキャストが無駄に豪華だったため、善と悪とが混とんとしている感が否めませんでした。
機動戦士ガンダム』などはそういうタイプの作品だったとは思うのですが、こういう作風で成功させようと思えば、もっと密度を高め時間を費やしないと駄作に終わってしまいます。
豪華な俳優とアクションシーンがてんこ盛りだっただけに、ちょっともったいない気もしないでもないです。

ところでこの作品、全体の設定としては、成長した無門の息子の回想という設定です。
その息子役となっているのが山崎努さん(これまた豪華)。
実際に山崎さんは劇中には登場しませんが、回想劇ですのでナレーションとして登場。
その山崎さん演じる息子が、実は徳川家康につく服部半蔵だった、というサプライズ設定だったらお面白かったのですが、それをやろうとすると史実との帳尻の関係で無理だったかもしれません。

tag : 時代劇 アクション映画 忍者 ジャニーズ 大野智 石原さとみ

2019-06-24 19:54 : 雑記 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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プロフィール

かんた

Author:かんた
軽度の発達障害。
それに伴い中度の社会不安障害を誘発した模様。

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